MENU

SurroundSymbol
アコースティックではWEBにおけるサラウンドサウンドの研究・制作に取り組んでいます。

擬似サラウンド・ワイドステレオ研究(第一弾)  2008/07/16

●擬似サラウンド・ワイドステレオサウンド

 アコースティックでは、WEBサイトの臨場感をさらに向上させる一つの演出方法として「擬似サラウンド」「ワイドステレオ」の研究に取り組んでいます。

 現在5.1chなどのサラウンド技術は、映画のみならずオーディオやデジタル放送といったジャンルでも活用され、リアルな臨場感を実現しています。しかしその一方で、WEBサイトを閲覧する一般ユーザーのPC環境は、2chのステレオやヘッドフォンを使用しているケースがほとんどです。

 アコースティックでは、2chのステレオ環境でもサイトの臨場感をより楽しめる擬似サラウンド・ワイドステレオサウンドに注目し、研究を進めています。


「擬似サラウンドとは」
 ステレオ環境で多チャンネルのサラウンド音響を錯覚させる技術。本物のサラウンドのような明確な再現ではありませんが、通常のステレオサウンドに比べ、前後左右の広がりを体感することが可能です。


「ワイドステレオとは」
 擬似サラウンドの中で、特に左右の広がりのみに特化した技術。広義のサラウンド技術として認識されています。


●擬似サラウンドサウンドサンプル

 今回は、フリーサウンドサンプルコナーで公開している「AQUA」のBGM楽曲を基に、一部パートのワイドステレオ化とBubble音の擬似サラウンドを試してみました。


 【ステレオ版】

 

 

 【擬似サラウンドサウンド版】



●制作Tips

 「360°水に囲まれた空間演出」がコンセプトです。基本的にはワイドステレオで左右に広がった音場を作り、再現の難しい前後の奥行きについてはBubbleの効果音を部分的に使用しました。擬似サラウンドは基本的に音の跳ね返りや遅延、音量差を使った一種の錯覚効果ですので、設定方法によって様々な空間を作り出すことができます。



●位相比較

視覚的な比較として、楽曲後半部分(00:30~)の位相を時系列でヴィジュアル(視覚)化してみました。
位相を見ることでサラウンド感(音の広がり)を確認することができます。
横の軸は左右の広がりを、縦の軸は音の音圧を表しています。

 【ステレオ版】

00:30~
Image1
00:40~
Image1
00:50~Image1
ステレオ版ではPanningやEffect処理により全体的に広がりを持たせたサウンドとしています。ただ、音の輪郭としてはややぼやけた印象になってしまっています。位相も横に広がっていたり縦に広がっていたりと、安定していません。


 【擬似サラウンドサウンド版】

00:30~
Image1
00:40~
Image1
00:50~Image1
後半のBubble音を左(やや後方)右(やや前方)にサラウンド処理しています。全体的なEffect処理に比べ、サウンドの輪郭がはっきりしています。位相もサラウンド処理をした方向にピンポイントに広がっています。
特定の音の広がりを特化させることで、よりその音が際立ち、よりサラウンド感を再現することが出来るのです。


 今回は通常のステレオサウンドと擬似サラウンドの表現力の違いについてご紹介しました。次回は効果音を擬似サラウンドで立体的に動かしたりといったサウンドサンプルをご紹介する予定です。ご期待下さい。